
ラオスでスタディケーション。来日を控えた若者と日本語で交流する旅
日本スタディケーション協会では、滞在しながら学ぶ「スタディケーション」を国内外で実践しています。今回はラオスを訪れ、これから日本へ来る若者たちと過ごした時間の記録をお届けします。参加したのは20代の若いメンバーです。
スタディケーションとは
旅先では多くの刺激を受けます。けれど受け取ったものをそのままにすると、いつの間にか記憶から抜け落ちてしまいます。スタディケーションは、スタディ(学び)とバケーション(滞在)を掛け合わせた旅のスタイルです。思い出をつくるだけで終わらせず、もう一段階深く学ぶ。そんな旅を協会では広げています。
訪れたのは技能実習生の送り出し機関
今回お世話になったのは、ラオスの技能実習生送り出し機関「NMS Lao」です。「ラオスから世界へ」を掲げ、これまで700名以上を日本へ送り出してきました。生徒たちは全寮制の環境で、日本語と日本での暮らし方を学びます。入学の時点で日本での受け入れ先が決まっており、卒業後の来日が確定しているのが大きな特徴です。
だからこそ、ここでの出会いは一期一会で終わりません。数か月後には彼らが日本にやって来ます。自分たちが普段当たり前に使っている日本語を話すだけで、現地の学校の役に立てます。

授業に入り、日本語と日本の文化を伝える
現地では、参加者がそれぞれのクラスに分かれて授業に入りました。入学したばかりのクラスではテキストを一緒に読み上げ、学習が進んだクラスでは場面を想定した会話を練習する。内容はクラスごとにさまざまです。
ラオスの人たちは、日本人と同じようにシャイです。はじめはお互いにぎこちない空気が流れていました。けれど授業の合間に話しかけるうちに、少しずつ心を開いてくれます。やがて日本の文化について次々と質問が飛び、こちらからもラオスの文化を尋ねる。気づけば教える側と教わる側の境目がなくなっていました。
「日本に行ったら何をしたいか」「日本で不安なことはあるか」。そんな問いを投げかけるだけで、生徒たちは嬉しそうに話してくれます。来日を控えた彼らが何を思っているのか、その深いところまで触れることができました。
食卓を囲み、ラオスの暮らしを教わる
昼食は学校の食堂で、生徒たちと同じものをいただきました。普段どんなものを食べているのか。東南アジアの食卓に欠かせない調味料をどれだけ入れるのか。一緒に食べることで、現地の暮らしがそのまま見えてきます。

街に出れば、前回の訪問で知り合った現地の方がラオス料理を教えてくれました。食べ方やおすすめを教わりながら囲む食卓には、観光では届かない距離の近さがあります。

学びの余白に、バンビエンの自然
学校訪問だけで終われば、スタディケーションの「スタディ」だけになってしまいます。滞在の後半は、自然豊かなバンビエンへ。湖で地元の子どもたちと一緒に飛び込んだり、洞窟を流れる川を浮き輪で進んだり。非日常のなかで、参加者それぞれが思い思いの時間を過ごしました。


一期一会で終わらない旅へ
滞在の終わりには、すっかり打ち解けていました。生徒が持ってきた果物を「食べてみなよ」と分けてくれたり、日本で再会したときのために連絡先を交換したり。
日本語を話すという当たり前のことが、誰かの役に立つ。そこから本当の交流が生まれる。数か月後、彼らは日本へやって来ます。そのとき再会できるかもしれないと思うと、旅の記憶はより鮮やかで、意味のあるものになります。
スタディケーションは、旅に深さを与え、一期一会で終わらないつながりを生み出します。協会はこれからも、こうした旅の文化を国内外で育てていきます。